Siri AIの本当の課題は「いつ使えるか」ではなく、「何が変わるか」だと思う
2026-07-28Appleが開発を進めているSiri AIですが、年内に英語環境の対応デバイス向けにベータ版が提供されると言われています。
ただ、正直なところ「かなり遅い」という印象は否めません。
英語版が年内ということは、日本語版のベータは早くても来年になる可能性があります。
もし日本語版が春頃になれば、正式版はさらにその先、次期iPhoneが発表される9月頃までずれ込むことも十分考えられます。
ここまでくると、
「本当に間に合うのだろうか。」
という気持ちになります。
進化スピードの早いAI市場とAppleのスタイル
今、AIの世界は数週間、数か月という単位で大きく進化しています。
ChatGPTもGeminiも、新しいモデルや機能が次々と登場しています。
もしAppleが時間をかけて完成度の高いSiri AIを作ったとしても、その頃には他社のAIがさらに2歩、3歩先へ進んでいる可能性もあります。
Appleは昔から「完成してから出す」会社ですが、AIの世界では、その開発スタイルが逆風になる場面もあるのではないでしょうか。
中古市場の拡大とユーザーの温度感
もう一つ気になっているのが、最近話題になっている中古iPhone市場です。
Yahoo!ニュースでも取り上げられていましたが、iPhoneの価格が高騰したことで、中古市場がこれまで以上に活発になっています。
これは、日本では意外と重要な変化だと思います。
iPhoneが20万円近くになると、
・新品を購入する人
・2年返却プログラムを利用する人
・中古を購入する人
この3つに分かれていくでしょう。
私自身も、2年返却プログラムで契約したiPhone 14 Pro Maxを、気がつけば3年以上使っています。
中古端末を選ぶ予定はありませんが、中古市場が大きくなればなるほど、Apple IntelligenceやSiri AIなど、最新のAI機能を利用できない端末を使う人も増えていく可能性があります。
そこで思うのは、
Siri AIを気にしているのは、実は私たちのようなガジェット好きだけなのではないか。
ということです。
多くの人にとっては、
・LINEが使える
・YouTubeが見られる
・Instagramが使える
・写真が撮れる
・AirDropが使える
それだけで十分という人も少なくありません。
AIを利用する人は確実に増えています。
それでも、
「AIが使えるから最新のiPhoneへ買い替えよう。」
と考える人が、どれだけいるのかは正直分かりません。
求められているのは「AI搭載」ではなく「体験の変化」
私自身も、折りたたみiPhoneへの期待から機種変更を見送ってきました。
でも最近は、
「20周年モデルまで待ってもいいかな。」
という気持ちの方が強くなっています。
だから私がAppleに見せてほしいのは、
「Siri AIがあります。」
ではありません。
「Siri AIがあることで、生活がここまで変わります。」
という体験です。
例えば、
・面倒な予定調整を自動で済ませてくれる
・メールを優先順位ごとに整理してくれる
・旅行を提案し、予約までサポートしてくれる
そんな毎日使いたくなる体験があれば、それは十分に機種変更の理由になります。
逆に、
「文章を要約できます。」
「画像を生成できます。」
だけでは、今でもChatGPTやGeminiで十分代用できると感じる人も多いでしょう。
「Appleらしさ」を示す本当の勝負
私自身が期待しているのは、「AI搭載スマートフォン」というより、
スマートフォンとの付き合い方そのものを変えるAIです。
期待しているのは、
「SiriがChatGPTのように賢くなること」ではありません。
AIが、これまでスマートフォンを操作していた私たちの役割を少しずつ肩代わりし、
「スマートフォンを使う」という感覚そのものを変えてくれることです。
そこまで実現できれば、「AppleらしいAI」と呼べるのではないでしょうか。
一方で、もしそこまでの体験を提供できず、AIの進化スピードでも他社に後れを取るようであれば、
「Appleだから。」
というブランド力だけで戦い続けるのは、これからますます難しくなるかもしれません。
だから今年から来年にかけては、Appleにとって単にAI機能を追加すること以上に、
「AI時代のAppleらしさとは何か。」
その答えを世界に示せるかどうかが、本当の勝負になるような気がしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
MACLIFELab