「元気が無くなっちゃたよ」あの違和感から始まった、父との4年間

2026年6月9日火曜日


 

父は婦人靴加工業の職人として長く働いていました。まあ職人気質だったと思います。朝7時30分頃から、夜22時頃まで本当に一生懸命働いていました。当たり前ですが家族思いだったと思います。

姉が自殺未遂をいつ意識が戻るか分かりませんと告げられた時、父は自分が変わってあげたいと言いました。姉が入院している時、離婚をした後だったということもありましたが、姉の子供の生活費、姉が目覚めてからの借金や生活費。自分も姉の借金返済に当たってお金の面では苦労してきましたが、両親はそれ以上だったと思います。

以前にも書きましたが、姉のことがなければ両親の生活は今とは違っていたかも知れません。

父は綺麗好きで、魚も捌けるほど料理も得意でした。正直、母よりマメだったと思います。私が実家を出てからは月に数回実家に顔を出す程度になりました。

2021年、マメだった父が失くし始めたもの

そんな私が父が変わったなと思うようになったのは、2021年に入ってからだと思います。両親は生活が苦しくなり都営住宅の抽選に常に応募をしてました。ようやく当選をして色々な手続きを手伝っていく中で、あのマメな父が引っ越し準備を丸っ切りしないことへの違和感、それと父から急に「元気が無くなっちゃたよ」という言葉を聞いた時でした。

都営住宅に引っ越したのは2021年8月3日です。この日は孫たちも手伝いに来てくれて、今は孫達の名前も覚えていませんが、この2021年はまだハッキリと名前を覚えていました。ただ父親は部屋を片付けるという事はなく、ただ座っているだけでした。

そんな違和感を感じてはいますが、私が明らかに父に異変を感じるようになったのは、都営住宅に引っ越してから1年もしない母が入院した2022年の4月でした。

父が朝起きると母が居ない事に驚くのか、朝6時過ぎにはまず「起きたら〇〇が居ないんだよ」という電話が掛かってくるようになりました。入院をした事実を忘れていて、何度も繰り返し説明をしました。父のかかりつけ医の先生からのアドバイスでテーブルの上に入院中という大きな文字で書いた紙を置いといてもダメでした。でもこの時は父はまだ母のことは覚えていました。お見舞いもそうでした、入院していない病院にお見舞いに行ったりと。母が入院している時はとにかく大変でした。

記憶が消え去った今と、これからの答え

母親が入院してからもう4年なのか、まだ4年なのかは何とも言えませんが、父は母親のこと、孫のことはもう覚えていません。覚いているのは自分の名前、伊勢崎に暮らす父の姉と妹のことだけです。

うまく言えませんが、以前は父も中途半端な認知症という言葉があるかは分かりませんが、その当時は母は今よりイライラしていましたが、母のことを完全に忘れた今、母は以前よりは上手く父と向き合っているように感じるようになりました。

たまに実家に顔を出すと、父が衛元気かと声を声を掛けてくれる事は、いい事なのかも知れません。両親と一緒に暮らしていない私だからそう感じるのかも知れません。なんとも言えませんが、父か母どちらかが亡くなれば、1人残された方はいきなり生活が行き詰まるだろうと思っています。母が先に亡くなれば、父の面倒をどうするのかと言う問題もあります。

答えは出ませんが、数少ない友人達に話を聞いても、両親が亡くなっている、父か母どちらかは亡くなっていると言う話を聞くと、両親揃って生きていることは幸せな事なのかも知れません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

MACLIFELab

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このブログのタイトル「MACLIFELab」は、はじめは「MACLIFE」としてスタートしました。その後、私自身のうつ病や父親の認知症などが重なり、サイトをまるっきり更新できない時期も長くありました。

そんな苦しい日々を送っていく中で、いまの私や認知症の父を支えてくれているのは、間違いなく「人」であり、そして「Mac」や「iPhone」でした。

接している人は少ないかもしれません。しかし、Appleやガジェットがくれる「時間」と「心の余裕」に、私は何度も助けられてきました。介護や体調管理という厳しい現実も、テクノロジーを上手に頼りながら、少しずつ生活を整えていく感覚で向き合っています。

日々の生活では、近くに住む父の認知症介護の手伝いや、自分自身のうつ病・脂質異常症(糖尿病予備軍)といった体調とも向き合いながら過ごしています。体調が良い時の趣味は、ポケモンGOや近所の散歩です。

2012年から続けているこのブログでは、Appleの進化とともにテクノロジーと向き合いながら、「便利さの先にある自分らしい暮らし」をテーマに、自分の視点で率率直に想いを綴っています。

ときにAppleやガジェットに対して辛口になることもありますが、それもすべて、一人の愛好家としてのリアルな感想であり、愛着の裏返しです。