初代iPhoneのプレゼンを見て、折りたたみiPhoneについて考えた
2026-08-21| 画像:生成AI(ChatGPT)で作成 |
先日、YouTubeでジョブズによる初代iPhone発表のプレゼン動画を見ました。
初代iPhoneの発表は、今見ても「後から歴史になった」のではなく、発表された瞬間から何かが変わる。そんな感じがありました。
2007年1月9日、ジョブズが最初に、
「今日は3つの革命的な製品を紹介します」
と言う。
そして、
ワイドスクリーンiPod
革新的な携帯電話
画期的なインターネット通信機器
と続ける。
「3つあります」と言いながら、だんだん観客が、
「……これ、全部一つの端末の話じゃない?」
と気づいていく。
あの構成が凄い。
未完成だった初代iPhoneと「世界の定義」
しかも今見ると、当時のiPhoneは現在の基準ではかなり未完成だったと思います。
App Storeすらない。
コピー&ペーストもない。
3Gもない。
GPSもない。
カメラも、今から考えれば最低限です。
それでも、
マルチタッチ
Safari
Google Maps
iPod
メール
電話
を一つのガラスの板にまとめて、
「これから携帯電話はこうなる」
と見せた。
ここが、間もなく発表されると噂されている折りたたみiPhoneとの決定的な違いだと思います。
今の折りたたみiPhoneの噂を見ていると、
「Appleが折りたたみiPhoneを作る!」
というニュースだけで盛り上がる。
でも初代iPhoneは、
「Appleがスマートフォン市場に入ってくる」
ではありませんでした。
「スマートフォンというものの定義を変える」
だった。
ここが全然違うと思います。
折りたたみiPhoneについては、これまでも何度か記事を書いてきましたが、正直なところ、「折りたたみiPhoneで世界が変わる」とは思っていません。
初代iPhoneの発表を改めて見ると、その違いが余計によく分かります。
ジョブズのプレゼンに見る「体験」の伝え方
そしてジョブズのプレゼンで一番凄いのは、スペックをほとんど語っていないことです。
「CPUが何GHz」とか、
「RAMが何GB」とか、
「カメラが何画素」とかじゃない。
指でスクロールする。
写真を指で拡大する。
地図を指で動かす。
Safariを開く。
電話する。
音楽を聴く。
それを観客に見せて、
「ほら、これが新しい」
で終わる。
だから、世界中の人が理解できた。
そして、ここが今のAppleにとって一番難しいところだと思います。
もしジョブズが今の折りたたみiPhoneを発表するとしたら、
「折りたためます」
だけでは絶対に弱い。
ジョブズならたぶん、
「This changes everything.」
と言えるくらいの何かを実演する必要があると思います。
でも今のところ、私が見ている噂では、
折りたためる
↓
開くと大画面
↓
マルチタスク
くらいしか見えていない。
それなら、SamsungやGoogleが先にやっている。
だから今回の折りたたみiPhoneは、初代iPhoneとは違って、
「世界を変える製品」ではなく、「Appleが既存のカテゴリーをどう再定義するのかを見る製品」
なのだと思います。
20年目の節目に向けたAppleへの期待
そして、私が初代iPhoneのプレゼンを見ていて一番グッとくるのは、ジョブズ自身が本当に楽しそうなところです。
「これは凄いものを作ったぞ」という自信がある。
観客が驚くたびに、嬉しそうにしている。
あれを見ると、
「ああ、この人たちは本当に世界を変えようとしていたんだな」
と感じます。
PowerBook 170の時代から、Cube、iMacも見てきた。
そして、iPodもiPhoneも見てきた。
だから今のAppleを見ると、
「あの頃のAppleなら、この折りたたみiPhoneをどう料理しただろう?」
と考えてしまいます。
そして、初代iPhoneが登場してから、もう19年。
もし折りたたみiPhoneが2026年ではなく2027年に発売されることになれば、初代iPhoneからちょうど20年という節目に近いタイミングになります。
そう考えると、売れるかどうか以上に、
「Appleは、もう一度iPhoneとは何なのかをどう定義するのか」
を見るだけでも面白い製品だと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
MACLIFELab