これは、私がiPhoneのメモに残しておいた記録をもとに書いている。
読み返すと、当時の張り詰めた空気や、心が削れていく感覚がよみがえる。
2021年の引っ越しから、2023年に生活が崩れていくまでの記録である。
2021.08.03
実家が都営住宅へ引っ越し
この頃の父は、まだ母から話を聞かなければ認知症とは分からない程度だった。
しかし今振り返ると、異変はすでに始まっていたと思う。
母が引っ越しの準備をしていても、父は何も手伝わなかった。
まるで自分は引っ越しをしないかのように、横でずっとテレビを見ていたという。
私も手伝いに行ったが、確かに父はずっと座っていた。
小さな仏壇があったのだが、それだけは業者ではなく私が段ボールに入れて台車で運んだ。
玄関を出るとき、父がふと言った言葉を今でも覚えている。
「急に元気がなくなっちゃったよ」
あの言葉は、今でも頭に残っている。
引っ越し当日は甥も手伝いに来てくれて、なんとか片付いた。
しかし、皆が動いている中で、父も母もただ座っているだけだった。