2026年3月3日火曜日

終わりの見えない吐き気との闘い――それが「うつ病」の始まりだった

〜原因不明の吐き気に2年以上苦しんだ私の記録〜


私の体に異変が起きたのは、2017年1月31日のことでした。

親戚の相続手続きのため、叔母の家で待ち合わせて千葉地方法務局松戸支局へ行く日のことです。


駅から叔母の家に向かって歩いている途中、突然、激しい吐き気に襲われました。

もともと胃腸が弱く、胃薬は常備していましたが、わずか20分ほどの道のりで2回も薬を飲むほど、その吐き気は尋常ではありませんでした。


用事を済ませたあと、甥の店へ向かう途中も異変は続きます。西日暮里駅で吐き気に耐えきれず下車し、トイレへ駆け込みました。しかし、込み上げてくる感覚はあるのに、実際には何も出ないのです。


帰路、葛西駅を過ぎたあたりで、これまでに経験したことのない猛烈な吐き気に襲われました。

「このまま座席で戻してしまったらどうしよう」

そんな不安が頭をよぎります。涙目になりながら浦安駅に着くのを待ち、到着するや否や再びトイレへ。しかし、ここでも激しい吐き気だけが続き、何も出ませんでした。


この日から、私と吐き気との闘いが始まりました。


買い物へ行こうとした時。

買い物中。

食事を作り、食べようとした時。

Pokémon GOで外に出ている時。

そして、眠っている時でさえ。


いつ、どこで襲ってくるか分からない予期せぬ吐き気への恐怖。

それは次第に、私の心と体を削っていきました。


異変から約10か月後、限界を感じた私はようやく近所の内科を受診しました。下された診断は「逆流性食道炎」。処方された薬は最初こそ効いたように感じましたが、効果は長く続きませんでした。


その後も何軒もの病院を回りましたが、診断はどこも同じでした。

「もしかして、癌なのではないか……」

そんな不安に駆られ、胃カメラも受けました。しかし結果は「異常なし」。


発症から約2年が経った2019年12月9日。改めて胃カメラを受けた病院で、私はようやく別の可能性を示されました。


「これはメンタルの問題かもしれません。精神科を受診してみてください」


その言葉を聞き、私はすぐにGoogleマップで近所で評判の良い精神科を探しました。


しかし、初めて訪れた精神科の診察は、非常に淡々としたものでした。

医師からはこう言われました。


「気分が悪くなったその日に、何か出来事があったはずです」


けれど、いくら思い返しても、あの日、あの時間に特別な出来事があったという心当たりはありませんでした。


診断を受けても、状況が好転することはありませんでした。

吐き気との闘いは形を変えながら、私の生活を少しずつ、しかし確実に侵食していきました。


そして今、私は障害年金を受給するほどの状態にまでなっています。


あの2017年1月31日。

叔母の家に向かって歩いている途中に感じた小さな異変が、これほどまでに長く、深い影を落とすことになるとは、当時の私には想像もつきませんでした。


この続きについては、また改めて書きたいと思います。



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